医師の専門性と標榜科とは

 

歯科にも、普通の医科と同じように「歯周病」「補綴」「小児歯科」「矯正」「口腔外科」といった様々な専門分野が存在します。

これらの専門科目には、それぞれに学会が設立されています。

日本の歯科の中でも特に権威のある学会の一つである、日本歯科医学会の専門分科会に所属する学会だけでも23学会あり、それ以外の学会にも専門医を集めた集団が数多く存在します。

 

もっとも、専門医というのは法律で規制されているものではありません。

試験に合格した医師であれば、基本的にはすべての歯科治療を行うことが認められています。

同様に、専門性は国の制度で認定しているものではありません。

あくまで各学会の基準で認定するものです。

 

この学会が認定している専門性とは別に、標梼科と呼ばれるものがあります。

この標梼科と歯科医院の広告に関する規制が患者の歯科医院選びを難しくしている要因の一つだと指摘されています。

法律では歯科医院の広告は「歯科」「矯正歯科」「小児歯科」「歯科口腔外科」の4種の標榜科に限って広告で法事することが認められています。

医師や医院に関する広告は医師法によって厳しく限定されています。

歯科に関して言えば先の4種類以外に専門を広告することは認められていません。

一方でこれらを標梼するためには学会による手続きのみで、法律上の特別な試験や設備に関する条件などはありません。

 

こうした経緯から、歯科医院では在籍している医師が何を専門としていて、何を得意としているのかを外から判断することは難しいと思います。