専門医の基準は学会によって異なる

 

各学会では、ある分野で一定の知識・技術・経験をもっていることを証明するための制度として専門医制度を設けています。

専門医にも広告規制があり、法律によって広告できる資格名として認められている専門医は、「口腔外科専門医」「歯周病専門医」「歯科麻酔専門医」「小児歯科専門医」「歯科放射線専門医」の5つのみです。

これは標榜科とは異なるので注意してください。

 

実際には専門医制度を持つ学会は多く存在します。

学会で認定された専門医は広告することができません。

しかしウェブサイトはこの規制における広告だとみなされていません。

歯科医院のウェブサイトでは専門性を提示し、他院との差別化を図ろうとする傾向がみられます。

 

この規制は日本独自のもので、欧米と比較するとやや異質なもののように感じます。

例えば北欧スウェーデンでは、認定教育機関での教育課程を修了する等、国の定めた一定の基準を満たす者だけが専門医の資格を取得することができます。

日本では学会それぞれが専門医の基準を定めているにとどまり、国の制度として統一された基準はありません。

したがって、専門医の審査方法や難易度も学会によって異なるものとなってしまっています。

医師の立場になって考えて見れば、より簡単な学会で専門医の認定を受けたいと思うのは当然でしょう。

多くの学会で求められるものは論文などの提出のみで、実技試験は実施されていないのが現状です。

 

専門医等の資格を持っている歯科医師は、学会のウェブサイトや医院のサイトでも確認でき、歯医者を選ぶ材料にはなるでしょうが、医師の技術や知識を高い水準で保証するものではないことに留意するべきでしょう。